ブログ

ドキュメンタリーから映画へ・・・・・・

このあいだ、サウナでなにげなくテレビを見ているとNHK Bs2でドキュメンタリー映画の特集をしていました。そのなかで大賞貰った番組に目を奪われ、感動で震えた(おおげさでなく)その題名は「死刑囚 永山則夫」・・・。若い人は知らないかもしれない。横須賀市の米軍宿舎から盗んだ22口径の回転式6連発拳銃で、1968年10月から1969年4月にかけて、東京、京都、函館、名古屋で4人を射殺し、いわゆる「連続ピストル射殺事件」(広域重要指定108号事件)を引き起こした世に言う永山連続射殺事件の犯人である。かれの生い立ち・・・網走で生まれ、青森へ移転、集団就職で東京に出て、職を転々としながら、最後は連続殺人を起こし、そして逮捕されまでの詳細の道のりを追っている。、そして裁判ののち死刑判決がおり、上告で無期懲役に一旦はなるが、また差し戻しで死刑が確定し、執行までの彼の心理状態、獄舎におけるマルクスレーニン主義、哲学の猛勉強、そして小説家としてのデビュー、獄中結婚という波乱に満ちた生涯を関係者のインタビューなどを交えて、見事に描いている。とくに出生した網走での極貧生活、父親が逃げ、母親は8人(うちひとりは孫)の子供を育てることができず、当時5歳の永山則夫を含む4人を網走に置き去りにし、実家の青森に引っ越す。永山は廃品集めなどし、4人はなんとか飢えをしのいでいたが・・・それも力尽き、福祉事務所の働きかけで、青森に全員、移送させられる。永山は貧困が、殺人へ走らせた原因と獄中から社会を糾弾する(「無知の涙」を獄中より発刊当時話題になる)そしてのちに自分の生い立ちを小説に書く(「木橋」)。そして、その印税を遺族に渡す(なかには受け取らない遺族ももちろんいた)。そして、獄中結婚した妻に罪の償いのため、遺族の家を廻らせる。この妻へのインタビュー、そして一言一言選ぶように苦悩をしゃべる妻の姿に感涙する。しかし、最後は死刑判決を受け、執行。彼が獄中でやりとりしたいろんな人や、そして妻との書簡、読んだ書物が千葉の民家の倉庫に保管されている。。すごい量だ。驚く!資本論、哲学書などかなり難しい書物が保管されている。学歴の低い永山則夫が獄中という隔離された場所で集中したことは、ひたすら読み書くことである。日本ペンクラブへの入会は保守的論壇の人から拒否される。

そして、中上健次や筒井康隆は立腹し、脱会する騒動にまでになる。中上健次 自体、売れない頃、新宿のジャズ喫茶いりびたっていた。そして永山則夫もジャズ喫茶で働いていた。交差するふたりの人生。のちに中上は「十九歳の地図」という小説を書いている。主人公は19歳の屈折した新聞配達の少年・・・・明らかに永山則夫を意識している。一度無期懲役の判決を受け生きることへの希望を持つが・・のちに差し戻しで死刑判決・・その間のこころの葛藤・慟哭を妻のインタビューを通じて感じとることが出きる。このドキュメンタリーが終わると・・作者が登場(地方局のデレター出身の女性)ゲストコメンテーターの映画監督 大林宣彦が「被害者のほうからの視点も入れてくれたほうが・・・」と。つかさずドキュメンターリー映像作家の森達也 (オウム信者の実態を内部から撮った問題作「A」の監督)が言った。「いや、これでいいんです!視点がぼやけて凡庸になる・・」私もそう思う!新聞もテレビも主張しなくなったこの頃、ドキュメンタリーも主張しなくては意味がない。死刑是非の問題提起をしてる訳でもない・・永山則夫という犯罪者が死刑までの過程での、人間の奥深い内面・・罪の償い・・生きる意味・・・をひとりひとりに問う作品である。秋葉原のあの大量殺人事件、また広島でのマツダ工場前での衝動殺人。現代も屈折した人間が起こす事件にいとまがない。この間、あるニュース番組でゲストのコメンテーター(元NHK出身のK氏)がこうコメントした。「理由がなにであれ一切このような事件で理由づけなど必要ない!許されるべきでない。言語道断である」と。そうだろうか??殺人は罪である・・あたりまえである・・こうした当たり前のことを言うために出演しているのだろうか??こうした事件の背景にあるあらゆる要素、背景をコメントするのがジャーナリストだろう!!この男、おそらく今の社会、現実と遊離した贅沢な生活をしていると推測される。腐ったジャーナリストがホント多い!!
当時、永山事件は多くの論議を呼んだ、19歳への死刑判決
の波紋!永山基準なるものがその後、死刑判決の基になっている。考えさせられる事件である。
新藤兼人監督の「裸の19歳」という永山則夫をモデルにした映画がある。見れば事件の全貌がわかる。悲しい映画だ。

そして8月6日に見た映画を紹介しよう!若松孝二監督の「キャタピラー」である。寺島しのぶがベルリン映画祭で主演女優賞をもらった評判の映画である。8月6日は広島に原爆が投下された日・・監督はわざわざこの日にあわせて福岡で先行上映したのである。監督と寺島しのぶ、大西信満、の3人は広島の記念式典に列席しその足で来福したのである。舞台挨拶で語る監督の反戦の熱い思いがひしひし伝わる。しかしこの映画は単なる反戦映画ではない究極の夫婦愛の映画でもある。国のための出兵し、名誉の負傷(両腕、両足なくなり、芋虫の状態になる・・・キャタピラーという)で帰還する兵隊と妻との愛と葛藤を描く。勲章授与され、新聞にも軍神と賞賛されるが、ひどい姿に妻がいきばなのない怒りを感じる。夫は妻とのSEXのみに生きてる実感を持つ。濡れ場シーンでの寺島しのぶの体当たりの演技に言葉が出ない。そして夫役の大西信満の迫真の演技にも感動する。このふたりは「赤目四十八瀧心中」でも共演している。若松孝二監督の作品は学生時代からほととんど観てる「日本暗黒暴行史」「壁のなかの秘め事」孤高のSAX奏者、阿部薫を描いた「エンドレスワルツ」や「17歳の風景」最近では「赤軍派実録浅間山荘事件」が有名。また、プロデューサーとしては大島渚監督の「愛のコリーダ」にもたずさわっている。まさに主張する監督である。帰り際、ロビーに現われた監督に寄ってささやいた「ピンク映画のころからのファンですよ」と。ニャッと笑って握手してくれた、ごついが暖かい手だった。時代、時代で苦悩する人々を描く暖かい人だと思った。次回作は1960年代~70年代の事件を主人公を題材にした映画を構想中とか。あの永山則夫も視野に入っているとか・・・どんな映画ができるか楽しみである。

いま、小説がおもしろい・・・・・・

最近、i-Pad なるものが発売され、いよいよ電子書籍時代の幕開け!でも出版業界はこれから・・いやすでに活字離れがはじまっており・・冬の時代到来か。CD業界も売れ行き年々ダウンとか・・技術の進歩は新しい産業を生み出すと同時に既存の産業を衰退へと追い込む。かって石炭が石油に替わるとき多くの石炭労働者がリストラに合い、三井争議に代表されるように労働運動がはげしくなった時代がありました。

しかし、本のあの質感はなかなか棄てきれないものがあります。以前から毎日1回必ずどこかの本屋に顔を出しては、文庫本中心に本を買っております。いま、新しい世代の小説家が結構たくさん出て、いい小説がでております。伊原幸太郎、に一時はまり、ほとんどの彼の本を読みました。「重力ピエロ」「ゴールデンスランバー」がとくにおもしろかった。ついこの間、吉田修一の「悪人」を読み終えた。舞台が福岡、佐賀、長崎と出てくる地名がリアルなのである。悲しい孤独な青年の犯罪を取り扱う、推理小説なのですが・・恋愛物語でもある。ほんとうの悪人とは?社会性のあるテーマが描かれており、作家の目線に関心するばかり。都会に住む若者の生態を見事に描いた「パレード」もよかった。どちらも映画になっている。「悪人」はもうすぐ封切り予定である。今注目の作家である。東野圭吾の「手紙」、湊さかえ「告白」など読んだが、ほんとうまい!読者をぐんぐん引っ張るエンターテイントに感心させられる。そのほか、私の好きな最後の無頼作家、白川道のひさびさの長編「最も遠い銀河」がおもしろかった。彼の「天国の階段」で大ファンになった。少々臭いストーリー展開だが、感動する。団塊世代の作家では一番好きである。「捲くり捲られ」という自伝的麻雀小説もよかった。でもいま30代、40代の作家でいいのがたくさん出てきている。もう、村上春樹、村上龍がかすむくらいパワーがある。また大鐘稔彦の「孤独のメス」や海堂 尊「ジェレラルルージュの伝説」などの医学小説もおもしろい。ふたりとも医者であり、リアリテイがある。山崎豊子の「白い巨塔」をも凌駕するほどのおもしろさである。ジャズのCD、LPはほとんど買わず、小遣いはほとんど本代に消える毎日。これではいけませんが・・・。今月発売の7月号であの「スィングジャーナル」は休刊になる。本屋で最後ぐらいは買おうかと本屋に行った・・・ぺらぺらめくって見たが・・休刊というにはそれらしい内容・・ちからを込めた内容ではないではないか?なんだこれはいつもと同じ。拍子抜けである。でも最後に編集長の言葉にちょっと驚いたね。この編集長、入社試験で「アルバイトアイラー」のことを書いて、合格したと。面接官に「いまどき、フリーははやらないよ」と言われたと書いている。でも、アルバイトアイラーの記事、読んだことないね!昔は結構 フリージャズの特集していたがね?・・・なぜ自分の好きなジャズのこと、掲載しなかったのか。やはり売り上げばかり気にしていたとしか思えない。あれではジャーナルの伝統が失われていったね。そうは言え、新譜やミュージシャンの動向があまり伝わらなくなる。まあ、しかたないが・・・ジャズの店も入り(売り上げ)ばかり気にし出すと終わり・・いつも満員なんてジャズのライブではありえないし、それがジャズだから。昨今のジャズの店もスィングジャーナルもどうも同じ方向向いている。もうすこし、マイナーでアングラにならなくてはいけない。店がジャズのライブの内容を決めたら終わり。いつも同じ色のライブばかりでは発展はない。ジャズの店はどこも経営は大変である。ジャズの店の存在意義?時々考えては思考錯誤の繰り返し!!これだけ、音楽がちまたに叛乱し手軽に聞ける現代・・・ジャズ喫茶という響きがすでにノスタルジックになりつつある。聴く人のレベルの低下というが提供するわれわれ側も考えていかなくてはならない。

話がそれましが・・今読んでる小説でおすすめが永瀬隼介著「閃光」・あの時効となった「3億強奪事件」がからみ抜群におもしろい。おすすめ!!映画もまもなく封切り。

9.11東宝系封切り。

この国のゆくえ・・・

しばらくぶりの独り言であります。書こう、書こうと思いながら
今日に至りました。政治への思いが整理つかず、毎日の変化をじっと観察しておりました。鳩山総理、小沢幹事長の金の問題、そして沖縄の普天間問題で社民党の政権離脱という結果で総理の指導力のなさが露呈し、民主党の支持率、鳩山内閣の支持率が急降下したのであります。自民党から民主党に政権交代し、国民の期待が大きかった反動か、失望感がただよったのである。事業仕分けなど、一定評価できることも実行したが、信頼回復ができなかったのである。しかし、まあこうもビデオテープを観るかのごとく、総理がころころ1年も経たないうちに交代する国もそうない。なぜなのだろうか??これは政治家の資質の問題もあるが・・もうひとつ、世論・・、マスコミ、や国民を余りに意識しすぎる気がする。ポピリズムという言葉がある。「国民の生活が第1・」と民主党のスローガンがある。しかし、小生もそうだが、マスコミのように4、6九時中いつも政治のことを考えて毎日を生きていない。食うのに精一杯である!!要は政治家に一定委任したのである。支持率が下がったと一気一憂しているのは、テレビ、新聞などのジャーナリズムなのである。それによって国民が・・だんだん誘導され「そうか小沢はやはり胡散臭い、鳩山は脱税王だ・・」と固定観念がつく。そして、民主党は駄目駄目とすぐ見切りをつける・・よく考えて見よう!ついこの間、選挙で政権交代してまだ8か月である。なぜ、もう少し辛抱強く、見守れないのであろうか。普天間問題・・しかり。確かに沖縄
の基地問題はいつか、解決しなくてはならない。日米安保条約がある限り、基地はうけいれなくてはならない。沖縄の地理的要因もおおきい!しかし、沖縄以外の県がまるで基地受け入れには消極的である。鳩山は、「最低でも県外移設」を掲げたが、米国、オババ大統領に交渉した形跡がまったくない。これでは指導者として失格である。理想と現実を履き違え対応が外務省、防衛省まかせになったのである。官僚は自民党時代から積み上げてきた、「辺野古への移転」を強引に日米合意に持っていったのである。この時、責任者だった平野官房長官の対応のおそまつさが、鳩山の迷走を生み社民党の離脱を招いたのである。そして鳩山は理想論者、言い換えれば学生みたいな幼稚な思考が混乱に拍車をかけたのである。小沢はこの普天間問題ではいっさい動いていない。それぐらい難題なのである。安陪、麻生、福田、鳩山、1年も持たずに退任した総理たち・・・すべて2世議員、世襲である。政治家として未成熟な面々ばかり、総理になることが目的で、なったらすぐ放り出す!!歴史に名を残す?おそまつな総理たちである。以前から小沢をずっと注目して、彼こそが官僚打破、日本の政治を変える政治家と以前から書いてきた。民主党への政権交代も彼の功績が大きい!しかし、金の問題が釈然としない、あれだけの巨額献金、不動産の購入、悪しき古い体質を国民に印象付けた。秘書が逮捕はされ、検察はもう一歩のとこで小沢を起訴できていない。小沢自身も説明責任を充分果たしていない。鳩山と小沢に対する不信感が民主党の支持率を急降下させたのである。そして、参議院選挙を7月にひかえ、このままでは大惨敗する可能性があった。そして鳩山は辞任したのである。そして小沢もある意味道連れにしたのである。党と政府がギクシャクし、陳情など党に一本化したり、党の政調をなくしたり、小沢の強引なやり方に不満が蓄積。そして、次期総理に管直人が登場したのである。ここで官は小沢に対して先制に出た。ひとつは反小沢の代表格官房長官に仙石、党幹事長に枝野を配したのである。そして党の政調の復活を宣言。小沢にたいして「しばらくは休んだ方がいい」とも言い切ったのである。鳩山よりはるかに現実論者であり、市民運動から議員になった管のしたたかさが見える。いろんな意味でも昔のいわゆる左翼を匂わせるキャラの官。厚生大臣のときの薬害エイズ問題での官僚たたきで一躍有名になった。あの婦人運動の祖、市川房枝の申し子なのである。しかし、小沢もこのままだまってはいないだろう!選挙の神様、参議員選挙でどのような行動に出るのか?民主党代表任期が切れる9月に自ら出るのか?管に反旗を掲げるのはそう遠くない!だまっている訳がない!最後の政治生命をかけた戦いに出ると見る。かつて、バルカン政治家三木総理がロッキード事件で田中角栄を徹底的に排除しようとしたことを思い出す。最終的には三木は角栄の怨念でひきづり下ろされた。歴史は繰り返すのか??イラ官と仏頂面!小沢の暗闘・・・。政界再編のおおきな流れが見えてくる。ハゲタカ舛添がすでに管政権にすり寄ってきている。学級委員長 自民党谷垣総裁!みんなの党のとっちゃん坊や渡辺善美の出方!能面みたいな山口公明党代表!そして、仏の策士、国民新党亀井静香・・信念?の女!福島社民党代表!たち枯れ?日本、平沼代表!また創新なんとかいう地方首長政党!またまた大阪橋下なにわ新党・・そして忘れてはいけないいまこそ出番 正義の味方 月光仮面 四位共産党委員長など役者はでそろった!!しかし役者はそろったが内容が問題!ちゃんと日本という国のかじとりをしてもらいたいのである!税金の無駄使いにならないようには監視しなくてはならない。名古屋の河村市長じゃないが、「みやーみゃー」ほえまくらなくてはいけない。経済も三流に成り下がりつつある日本、政治も三流以下だと諸外国から言われないよう。もう2世坊ちゃん政治家にはこりごりである!!しかし今度の参議院選挙、スポーツ選手やタレントの第2の職場の様相!大丈夫かいな??!巨人軍も管理できないような人やら、落語家、柔道家、プロレスラーなどなど。以前から大ファンである岡部まりが出馬するのにはやはりびっくり!ほんものをちゃんと見極めて投票しないといけません!ね、ホント。

まぼろしの黒澤 明「トラ!トラ!トラ!」・・・

第82回アカデミー賞作品賞に「ハートロッカー」が選ばれた。前哨戦でもある・ゴールデングローブ賞では最優秀作品賞(ドラマ部門)を『アバター』が獲得した。『アバター』がアカデミー賞かという大方の予想をくつがえし、「ハートロッカー」が受賞した。ジェームズ・キャメロン監督『アバター』と、同監督とは元夫婦と言うキャスリン・ビグロー監督による『ハート・ロッカー』がいずれも作品賞、監督賞を含む本年最多の計9部門に輝いた。「アバター」が予想に反して3部門しか受賞しなかったのである。実は「ハートロッカー」を映画館でみたが、正直それほどの感銘はなかった。「アバター」はまだ見ていない。いずれDVDで見ればいいかぐらいしか思わない。今回クリント・イーストウッドの「敗れざるものたち~インビクタス」がノミネートからもれた。作品的にはこの作品のほうがはるかにいいと思う。しかし、さすが今回はイーストウッドはもういいかなという空気があったかもしれない。「ハートロッカー」はイラク戦争での爆弾処理班の米兵の話。ドキュメンタリー風に撮られ、緊迫感は凄い!!リアリテイはある・・・がしかし米兵の内面までは充分描かれていない。イラク戦争自体が米軍の大儀なき戦争であり、むしろ現地のイラク人に同情の感を持つのは自分だけでない。とくに子供の自爆テロの場面はかなりせつなくなる。一般のイラク人に混じり、誰がテロなのか区別のつかない状況下での米兵の緊張感はそれなりには伝わる。しかし、こうした任務の背景やイラク戦争の空しさをもう少し感じさせる部分が欲しかったと思う。しかし前にも書いたがアメリカという国はベトナム戦争後でもそうですがこの種の映画がたくさんできた。オリバーストーン監督「プラトーン」スタンリー・キューブリック監督、「フルメタルジャケット」マイケル・チミノ監督「デイアハンター」など。でも、出色はやはりコッポラ監督の「地獄の黙示録」です。最初見たとき、なんてわけのわからい映画かな、特に後半の退屈さにはうんざりしましたが、ある年数経て、ノーカット版(30分追加)をDVDで見たところ、この後半こそがこの映画のハイライト。マーロン・ブランド演じるカーツ大佐がジャングルの奥地に創った王国?まさに戦争が生んだ狂気が行きつく究極の土地・・ユートピア・・いや地獄なのである。かなり哲学的な暗示を観ている者に感じさせる。しかし、アメリカという国は戦争を起こしては、あとでシリアスな映画をつくる。歴史は繰り返されるということか・・・。まるでハリウッドのネタ切れを補うかのように・・。最近本屋で極めておもしろい文庫本が出た。タイトルは「黒澤 明 VS ハリウッド」著者は 田草川 弘という人。NHK記者、AP通信記者を経て現在 ノンフィクション作家。この本は2006年にハードカバーで出版され、大宅荘一ノンフィクション賞など4つの賞を総なめした本。以前から読みたいと思っていたが、やっと文庫本で出てすぐ買って読んだ。おもしろい、これほどおもしろい本は久しぶりである。真珠湾攻撃を描いたハリウッドとの共作「トラ!トラ!トラ」の日本側の監督であった黒澤明が途中で解任された。この映画界の謎を綿密な調査、関係者への聞き取りで調べて書いている。なにゆえ解任されたのか20世紀フォックスの製作プロデューサーのエルモとの確執、またこの映画ははじめて黒澤 明が東映京都撮影所で撮影され、完璧主義者の彼と東映のスタッフとのトラブルなど、細かく書かれている。とくににおもしろいのはキャストをほとんど素人で固められ、とくに主人公の山本五十六はじめ、主要な役を演技が素人の財界人から選んでいること。そのことによる思い通りにいかないフラストレーション。そして、東映撮影所の中でも、役作りのため軍隊式に彼らを扱い、異様な雰囲気をかもし出したこと、そしてスタッフの反感などにより、結局撮影が遅れ、黒澤 明自身が精神的におかしくなる。そして解任。そのいきさつが推理小説を読むようにおもしろい。この黒澤明が廻したフィルムは20分足らずでこれはだれも見ていないし存在もわからないまま。しかし、20世紀フォックスは桝田利雄、深作欣二監督に後を託し、完成、封切りにこぎつけた。先日、DVDで見たが・・・正直凡作である。戦争場面は当時としては迫力があり、凄いが単なる戦争スペクタル映画。、黒澤 明が求めた人間ドラマ・・、山本五十六の悲劇、そして戦争の愚かしさ、空しさのメッセージが伝わってこない。完璧主義、天皇だからこそ「七人の侍」「生きる」「天国と地獄」などの名作が生まれたのでしょう。当時、かれはハリウッドから「暴走機関車」という企画の話があったそうであるが・・・やはりボツになったという。このまぼろしの「トラ!トラ!トラ!」を観てみたかった。真珠湾攻撃~戦争にひた走る日本の悲劇、戦争の愚かさを、黒澤明はその後「影武者」「乱」などの作品で別の形で訴えている。生誕100年を迎える今年、もう一度彼の作品をじっくり見直すことにする。

赤い糸で結ばれている・・・・

3月2日にスージー黒岩さんとピアノの山下泰司さんがまた博多に来た。リバーでの恒例のボーカルレッスンとライブのためである。前回のFUSEとのジョイントが本当にすばらしい感動のライブで、スージーの実力をまざまざと見せられ、来るたびにパワーアップするエネルギーにただ驚嘆するだけ!3日、4日とレッスンのあとも店に来ていただき、地元、川上俊彦さんらとセッション!サービス精神旺盛である!
そして今回はハウストリオを引き連れてのライブ!後日合流する。ベースの鈴木由一さんとは3年ぶりの再会。ドラムの佐々木慶一さんとはもうなんというか、あうんの呼吸で語り合える間柄。札幌に旅行した際、ほんとお世話になりました。リバーのライブは5日の金曜に開催、いつも満員でぎっしり、どこから聞きつけたか初めてのお客も結構いた。最前列で聞いていたギターの男の子、感動しっぱなし。スージーから色紙をもらい声かけられ舞い上がる。また、入り口近くにいたカップル、初めて聞いて驚嘆していました。やはりスージーから声かけられ、感激されていました。いつも思うのですが、出会いを本当に大切にされる彼女、ひとりひとりやさしく声をかける姿に小生いつも、教えられる。2歳だけ小生より上なのですが・・・はるか上に感じるのは自分の未熟さか?とにかく来るたびになにかを教わる・・そして元気をもらう・・札幌の「デイ・バイ・デイ」というジャズの店のオーナーでもある彼女、同じジャズの店を切り盛りする大変さをいつも共有することが出来るのである。

あくる日、6日は午前中は太宰府の梅祭りで歌い、夜は盟友 ビリケンさんの中津「ビリケンクラブ」でのライブ!!そして、7日は大分「ブリック・ブロック」での九州ジャズユニオン総会へ。小生もJRでかけつけ、合流。波佐見の「ダグ」のマスターの立石会長さん、伊万里ジャズファンクラブ会長の白川さん、佐世保「イーゼル」のマスターひかるさんとも久しぶりに懇談。また大分「ネイマ」のマスターとも挨拶。娘さんNY在住のドラマー、リバーでもライブしていただきました。博多からボーカルの園田紗登美さんとピアノの花田久美子もさんも出席。 久留米の江越親分や中瀬やさぐれブルースマンやら、グルービンのマスター、熊本の園田智子さんや息子のゆうや君、また博多からMik@さん、バンドワゴンのマスター、大分のtp 佐藤さんやら、と酒盛り!そして今回大阪から南ルミコさんというボーカルが来ていましたね。スージー、ビリケン一押しの素晴らしいボーカル!九州ツァーを是非実現したいものです。セッションでは花田久美子さんが大活躍!!
ひろく皆さんに素晴らしいプリイを知ってもらい、ほんとよかったと思います。
素晴らしいスージーの歌のフィナーレではボーカル全員がステージに揃い圧巻!!「マイスィートロード」で全員総立ち!!(ゲイツ’7でのリバー50周年を思い出しました)。そして、そのあと延々とセッション!中瀬やさぐれベースマンのブルースが聞かせるね。そして、グルービンのマスターのベースと小生のドラム、阿蘇、山頭火の店長のSAX、ピアノの山下泰司さんとのカルテット、なんと「黒いオルフェ」をスィングで演奏!!ジャズは聴くだけではつまらないのである!!罵声がなくて安心!みんな暖かいのである。宴も終わり、一路別府の宿屋「こかげ」へスージー以下、全員でころがり込む。「こかげ」またいい宿屋なんです!別府の駅前にあり、一階はレトロのまさにJazz喫茶!壁には秋吉敏子の古いLPがかけられていました。「こかげ」のオーナー夫妻いつも来福の際、」リバーに来ていただいております。(「こかげ」のなか)

ということで、2日~7日まで、札幌~博多~別府・・・赤い糸でしっかり結ばれています!!