1970年代・・「されどわれらが日々」

あの元連合赤軍幹部 死刑囚 永田洋子が2月5日に獄中で病死した記事を新聞で見た。若い人はほとんどの人は知らないだろう。ただ、浅間山荘事件については先般、若松孝二監督の「実録連合赤軍・浅間山荘への道程」が封切られ、永田洋子の存在を知ってる若者もいることはいるようです。当時、つまり、浅間山荘事件が起きた1972年は小生、大学4年生で卒業間じかで就職も決まり、学生運動も下火になりかけた頃であった。大学の前の食堂でずっとテレビ中継を見た記憶がある。世界革命をめざし、あるものは北朝鮮へ、またあるものはアラブ解放を旗印に中東(パレスチナ)へ、連合赤軍が世界にちらばった時期である。そして国内にとどまった連中でこの浅間山荘事件が起こる。そして、それにいたる経過の中で、総括という名のリンチ殺人事件が発覚する。同士12名が殺害され、その首謀者が永田洋子だったのである。

1983年に死刑が確定し、それ以来獄中生活、そして病死。享年65歳でした。事件そのものは陰惨な、猟奇事件ではあるが・・・同世代の小生は社会人になってもこの事件のことは脳裏から忘れ去られる事はなかった。途中、警察側からの映画として作られた佐々淳行原作の「浅間山荘事件」を見て、なぜか言い知れぬ憤りを覚えたことがある。そののち高橋伴明監督「光の雨」を見たり、そして最近の若松孝二の映画などを興味深く見た。会社を退職し、いまはしがないジャズ喫茶のマスターになり、思想的に解放されたある意味自由人になり、当時の彼らの心情に非常に興味を持ちはじめました。いろんな関連本、手記を読みました。社会への矛盾を感じ、革命の理想に燃えた彼らの心情がこの年になり少しわかるような気がするのである。

ソビエト連邦が崩壊し、中国が解放政策に転換し、共産主義イデオロギーが破綻したなか、まさに欧米が唱える、自由資本主義社会がはたして理想の社会なのか?9.11テロに象徴されるようにイスラム社会と欧米自由主義社会との対立が先鋭化し、各地で起きるテロ。そして、いまチュニジア、エジプト、リビアに起きたインターネット「フェースブック」がももたらした、民衆蜂起による、政権転覆。こうして見ると1969年後半~70年代前半の、混沌とした日本社会で、ある意味反体制の象徴としての、学生運動が、なつかしくもせつなく思い出さされる・また、音楽の世界でも、新宿西口広場での反戦フォークゲリラ、そして、海外では「ウッドストック」というロックファエスティバルが開催され、ヒッピー文化が生まれ、体制への反発が若者のなかに根付いた時期である。国内でもロック、フォーク、ジャズの野外コンサートが頻繁に開催されるようになる。映画の世界でもニューシネマが生まれ「イージーライダー」「いちご白書」「真夜中のカーボーイ」など若者の苦悩と青春を描いた映画が注目をあびる。

しかし、反面大多数の学生は繁栄する日本社会に飲まれ、体制側に組み込まされ、普通の市民へと変貌していく。かって全共闘など学生運動をしていた学生は日本社会の中枢に位置するようになる。今の総理をはじめ民主党の幹部にそういう人達がいる。また、財界やマスコミの世界にも。自民党政権を核としたいわゆる55年体制が崩壊し、民主党政権が誕生する・・・。しかし今の政治の現状見ると嘆かわしい限りである。小泉政権が唱えた自由主義経済の疲弊がいまだに続く、デフレがつづき、格差がひろがり、失業者が増える。民主党は「国民の生活が一番」などとマニフェストに掲げて政権奪取するも、まったくのテイタラク。小沢という怪物に振り回され、政権が地についていない。財務省のいいなりになり国家財政の危機をすべて国民のつけに廻している。消費税もいずれは上げねばならぬだろう。

しかしである、国会議員、また地方議員があんなにたくさん必要なのか??名古屋の河村市長が減税をうったえて圧倒的勝利で再選した。多少パフォーマンスもあるが、まず行政する立場から、見本をしめさないといけない。また、鹿児島の阿久根市長のいうこともわかる気がする。住民と役人の年収があまりに格差がある現実。利権にむらがり保守的な議会、議員。国会が駄目なら、地方から変革しなくてはならない。東京都知事選挙に石原慎太郎が出ないそうである。当たり前だ。あんな高飛車で傲慢な男は芥川賞の選考委員でもやって余生をおくればいいのである。東国原が出ればおそらく当選するだろう。とにかく、旧態依然とした勢力を今こそ抹消していかなくてはならない時期なのである。毒にも薬にもならない鳩山、すっからかんの菅、とか、早く引退したほうがいい。裁判のなりゆきでは小沢の復権があるのか?この政治権力闘争は見ている分にはおもしろいが・・。

1970年代のように、日本では大衆の怒りがまるで感じられない。中東のように「フェースブック」でよびかけても今の日本ではしらーっでしょうね。新博多駅が先日オープンした。新幹線が鹿児島まで全線開通し、大手百貨店や専門店が多く出店し一見好景気にわく・・・。がである・・・こうした表面の華やかさとはうらはらに庶民の生活はじわりじわり、圧迫されて来ている。もう一度、自分世代のいわゆる団塊世代のおやじ達が1970年代のあのギラギラした日々を思い起こして欲しい!高級なワインや酒や美味しい食べ物にうつつをぬかし、綺麗なチャンねーの尻ばかりおっかけている贅肉のついて自分の姿を鏡でみたらいい。怒りを忘れたカナリアになってはいけない・・・と自分にも言い聞かせている。

「されどわれらが日々」である。

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